Yoshimura Clinic of Internal Medicine Presents
血圧の基礎知識
血圧とはなに?
心臓を持つ生きものには、その生き物のの『血圧』というものがあります。これは心臓というポンプから送り出される血液が動脈というパイプにかける圧力の事です。
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血圧の上と下
このポンプが常に一定の勢いで血液を送り出す仕組みであれば話は分かりやすいのですが、心臓はそうではありません。胸に手を当てて見ましょう。ほら、ドックンドックンしてるでしょう?(してなかったりして…(^^;))。心臓というポンプは常に一定の量の血液を送り出しているのでは無くて、ドッカンドッカンと波状的に送り出しているのです。当然、ポンプにつながっているパイプ(動脈)にもドッカンドッカン形式の圧がかかるワケで、これが血圧に上と下が出来る理由です。上の方の血圧を専門的には収縮期血圧と呼びます。心臓が収縮した時に記録される血圧だから。でもって、下の方の血圧は拡張期血圧です。心臓が拡張した時に動脈にかかっている圧、という事です。
この血圧は水銀の高さで表現されます。つまりmmHg(ミリ水銀柱またはミリマーキュリー)という単位です。
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どこまでが正常なの?
血圧の正常値はWHO(世界保健機構、1978)で設定された数値があります。ここでは正常の血圧は収縮期で140mmHg未満、拡張期で90mmHg未満の両方を満たすものとされています。昔のように『自分の年齢に○○足して…』とか『血圧の上と下の差が○○あれば…』というような基準はありません(^^)。
では高血圧と判定されるのは、血圧がどのぐらいになった時でしょうか。これは、収縮期血圧160以上、拡張期血圧95以上のいずれか、または両方を満たす時とされています。
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