動脈ってナニ?




人間の体には血管というパイプがはりめぐらされていて、頭のてっぺんから足の先まで走っているのはご存じの通り。心臓から血液を送るための血管を動脈と呼び、血液が心臓に帰って行くルートは静脈です。

動脈にはかなり高い圧(血圧)がかかります。それに比べて静脈の圧は低いため、パイプの構造が違います。動脈は厚い壁を作っていて、血圧がかかっても簡単に破れないようになっています。それに比べて静脈はペラペラです。

動脈硬化というのは、この動脈に起こる変化です。人間の体の表面から見える血管のほとんどは静脈ですからこれには動脈硬化は起こりません。時々、注射をする時に『私は動脈硬化が強いから難しいですヨー』なんて言う方がおられますが、これは間違いですね(^^)。普通の血管注射は静脈に行うからです。