ここでは、整備士の立場からの裏話を公開します。
まず初めに整備士という職業に就いてよかったかどうかってことですが、ハッキリ言ってチョッと?って感じです。
やっぱりこの世界に入った最初の目的はほとんどの人がレースメカニックなどに憧れて入ってきていると思います。
でも、実際にディーラーに就職したら、ハッキリ言ってそんな世界とは無関係です。
毎日、車検、点検、新車の用品取り付けなどの作業です。
修理などは、今の車はほとんど壊れないし、壊れても部品の交換などで簡単に直ってしまいます。
サービスエンジニアというよりサービスチェンジニアです。
こんなことを書いていると真面目にやっている整備士の人達は怒ってくるかもしれないけど!!
まぁ、僕のなかでこれぞ整備士っていう作業はやっぱり、ミッション交換やエンジン交換かな!めったにないけど!
一般に重整備っていう作業が一番かっこよく見えるかもね!
でも、やっぱり一番多い作業は車検です。
最近では、GSなどでも車検ができるし、また安いのでそっちにお客様が流れていきます。
お客様の立場からしたら安い方が数時間で車検が終わるし都合がいいのかもしれません。
でも、ディーラーの立場としたら、その時の車検はもちろん二年後の車検までの期間を見越して作業内容を決めています。
勘違いしている人達も結構多いと思いますが車検の合格と、車検を受けてからの次の車検までの期間
何も壊れないかというのは全く別の話です。
例えば、お客様が”この前、車検を受けたばっかりやのにクーラーが効かなくなった!”って言ってくる場合があったとします。
車検項目の中にはクーラーの効きっていう項目はありません。クーラーが効かなくっても車検は合格します。
もちろん車検作業前の見積もり段階では、お客様に修理を勧めますが、車検項目に合格しない部分以外は、
お客様の意見を尊重し、”安くして”とのことであれば、合格範囲内であれば作業をカットします。
ですが、車検はとりあえず合格しますが次の車検までに悪い所を直して下さいと言ってお車を納車させて頂きます。
こんな場合ほとんどのお客様はその場では納得されますが、
あとから”この前車検を受けたばっかりやのに!ちゃんと見てくれた?”って言ってくるのがほとんどです。
こんなんじゃやってられへんわって気にもなりますよねぇ!
まぁ、こんなお客様ばっかりじゃぁないけれど(笑)