The Primal Conspiracy

　ファンがすっかり忘れてしまうほどの長い時間をかけ遂に完成を見た作品。とにかく、TVCMとか前打ち記事でイメージを作ってから見に行くと、おもいっきし肩透かしを食らう。なんじゃこりゃ、とさえ思ってしまう。それが俺だった。
　トニー･レオン＆キムタクの華麗なる競演。驚くことに彼らのポジションはある意味二人一役だ。これが噂に聞くウォン･カーウァイのセンス。
　とにかくウォン・カーウァイの俺センスの連射。見た女性陣は一同に絵や音楽が美しいという。TVCMで見られるような近未来系の映像や衣装の色彩、ベタな音楽、クリスマスネタを持ってくるダサさ。なんか、長尺の昼メロを見せられている気分になってしまった。
　見所は、トニーvsチャン・ツィイーのベロベロのラブシーン。おしゃれ映像にも、邦画風の長すぎるベッドシーンにも見える。

　「ブレードランナー」と「メトロポリス」と「初恋のきた道」を足して3で割って、ウォン・カーウァイの聖水をかけたらこうなったちゅう映画。まあ話題作なんでとりあえず見ておくといいかも。