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2004年10月31日

オープンか、クローズか。


 mixiを使い始めて2ケ月。クローズドネットワークとはどういうものか、大体理解できたかもしれない。

 ソーシャルネットワークと言われブレイクしたmixiは当然だがクローズド空間である。その中で行われている事は当然中で完結し、外からはそれを覗き見る事が出来ない。そして、覗き見られない事が「インターネットを使う上でのリスク」を格段に減らすので、クローズドゆえの振る舞いを可能にしている。俺様の周辺の多くは、顔写真や実名、居住地など、本来インターネット上において最も明らかにする事がリスキーな部分であるプロフィール詳細などを明らかにしており、実際、それに基づいたいろいろな展開が形成されつつある。
 そして特筆したいのは「友達登録システム」マイミクシィである。リアルでの知り合い、mixi内で知り合った友達をどんどん登録していけるシステムなのだが、実はここがソーシャルネットワークとしてのキモだと俺様は思う。言葉を選ばずに言うなら、これは「相互監視システム」である。会員は、mixi内で何か行動するときは常にマイミクシィを意識しながら行動する。誰かに何かを仕掛けるときも相手のマイミクシィを意識する。「彼らの手前、これはできんだろう」とか「これは彼らに喜ばれるだろう」とか、実際に監視しているわけではないんだけれども、そこでワンクッション考えるという、これは正にリアルのソーシャルをシミュレートした部分だと感じる。だから、マイミクシィを見れば、その人のナリが大体理解できたりする。大体、手当たり次第に登録を増やしたって面白味が広がるもんじゃないし。
 相手の顔も素性も見えないオープンなインターネット空間では自分勝手で簡単に人を傷つける奴が必ず発生するが、これらのシステムのお陰でmixi内は比較的平穏なのである。

 クローズドネットワークであるmixiについてイイ部分をあげたが、実は俺様は最近、クローズであるがゆえのイクナイ部分も身に染みて来た。

 俺様はmixiを始める前、ずっと公開日記を書き続けてきたわけだが、実は、mixi日記を知って、公開日記はもういいかなと一瞬思った。
 今やインターネット上に公開日記なんて腐るほどあるわけだが、それを公開している側の気持ちって実はさまざまなのだ。俺様の場合は、ブロードキャストする事の快感にあわせて「見て欲しい人がいるから公開している」部分が大きい。そして、その「見て欲しい人」の大部分がマイミクシィと重なる気がしたので、公開日記はやめようかなと思ったわけだ。
 しかし、ミクシィ日記は「クローズドな知り合いの間だけでまわし読みする秘密の交換日記」に過ぎない。俺様は、ブロードキャスティングの快感が決定的に欠けていると最近感じるようになった。

 だったら元に戻ろう、そういう感じで今の形に変更とあいなったわけである。mixiの機能に不満を感じたわけではないし、システム自体に飽きたとかツマラナクナッタとかそういうもんでもないので、俺様のmixiは今後も続く。

 なんだかんだで元のフォルムに戻った当ページ。結局また俺様オナニーを垂れ流すだけなのか。まあそれでもいいんだけど、せっかくなんだからソーシャルネットワークのオイシイ部分を取り入れた、エンタテインメント性の伴うオープンBLOG様のものは出来ないんだろうか。そんな事を考えている。
 実はチョイ前に似たような事を書いているのだが、結局そこに辿り着くのだろうと思っている。2005年スタートを目指し、このスクリプトの改造に取り掛かろうと思う。

by taomasa : 2004年10月31日 04:42 : [ Mixi ]

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