The Primal Conspiracy

　いま和歌山からインターネットで事を起こそうという時に考えられる最強の布陣で望んだ2日目ステージイベント。アキレス腱は誰がどう見てもディレクテドbyの部分。

　和歌山市のミュージシャン、佐野安佳里を、ネットワークを通じてソニーに売り込もう、という絵を書いたのが1ケ月前。

　『地域コンテンツ発信』『大容量回線はパッションまで伝達する事が出来るのか実験』の大儀付けにニガ笑いしている（とその時はマジで思った）サイバーリンクスと県の顔をなるべく見ないようにしながら迎えた本番2週間前の東京での最終打ち合わせで俺様の思考はレッドゾーンに突入。

　アドレナリンドバドバ状態で進行の微調整、そして本番当日。佐野安佳里が史上最高のフィニッシュを決めたところで、俺様は確かにエクスタシーを感じたのだ、すかさず出た愛ちゃん風の小さいガッツポーズ。関係者全てが満足げな表情を見せていた。「これでええわ」と、やっと思えた。

　あらかじめ用意されていた一流のパーツ。実は俺様がやった仕事は、そのパズルをあちこちの力を借りながら一本に縒り合わせ台本を作っただけだ。しかし、久し振りにこういうオフィシャルなビッグイベントに関らせて貰えた事が非常に嬉しく、楽しかった。

　打ち上げで、ビール2杯とボジョレーヌーヴォ2杯で不覚にも爆睡。誰にも理解してもらえるはずもないプレッシャーからようやく開放された。次の朝目覚めたら湯船の中だった。

以下ありがとうございましたリンク。

全国マルチメディア祭 2004 in 和歌山
　ディレクションの人選で俺様を思い浮かべてくれた事が嬉しかった。ウチの社長の「やったれやったれ！」にも後押しされた。「とりあえず」がNGワードの状況ってのが気持ちよかった。また機会があったらその時もぜひ使ってやってくださいまし。

ＮｉＣＴ　JGNⅡ
ネットワークを担当したＮｉＣＴチーム。大規模イベントでは彼ら専門家集団の経験値が物を言う。トラブルを事も無げに乗り切っていく姿が頼もしかった。コンピュータナードのあるべき姿。「我々は公務員ですから和歌山ラーメンさえオゴッてもらうわけにはいかんのです」には爆笑。

sonymusic.co.jp SD GROUP
音楽に関して絶対に嘘をつかないソニーチームの参加無しでは今回のイベントに成功はありえなかった。だから台本制作にも時間を割いたが、本番にはちゃんと演出を考慮したメンバーを揃えてくれたあたり、ホント頭が上がらないわけで。

TV和歌山
実は今回、映像についてのオーダーをイベント開始ぎりぎりまで全く出していなかったのだが、ベタ撮りの映像をとりあえずスクリーンに出してくれればいい、なんて、職人集団に対してこれほど失礼な話はないわけで。「普通のテレビみたいな映像に」という訳の分からないとっさのオーダーに対し3台のカメラと自在のミキシングで応えてくれた技術チーム。実際あの映像ワークがなかったらどうなっていたかと思うとゾッとする。

佐野安佳里　（It's a beautiful day）
　ホント小さいカワイイ女の子だが、その体にカプセルしたパワーを本番で爆発させた。一曲ごとに上がる彼女のテンションが、通り過ぎようとする人全ての足を止めさせた。リンク先からダウンロードできるmp3よりもイイ出来だったと思う。回線の向こうにもそのパッションはきっと伝わったはず。
　毎週金曜夜、和歌山市紀三井寺のカフェ＆バー花見小路でライブ開催。これ見た奴は必ず行くように。

・反省点
　自分のモヤモヤを吹っ飛ばそうと、車を衝動買いしてしまった事。