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2005年02月13日

きみに読む物語


 世の中には、期待のしすぎゆえ、なんだかなあ感に苛まれてしまう事などいくらでもあるわけだが。

 まあ普通に見れば、さらっとした、青春の、恋愛を、貫き通した、そして一緒に老いた、みたいなキーワードがアホでも浮かぶわけだが、ぶっちゃけ、ちっとも面白くなかったわけですよこの映画。なんでだろう、と思える。

 ホントに普通に見ればいい映画なんですよ間違いなく。何かを求めすぎてしまった場合、それが貰えなくても仕方が無いのに、貰えなくてどうも納得できないという、アレですかね。

 痴呆症の妻と、それを優しく看護する夫。夫は、自分たちの出会いと一緒になった経緯を話し聞かせて、妻に思い出させることで、病気の進行を食い止めようとしている。そんな夫に答えるように時折自分を取り戻すも、すぐに戻ってしまう妻。
 アレコレあった青春を越え、2人が一緒になったところまで話したところで夫も体調悪化。妻と同じ病院へ入院。自らの忌の際を察知した夫が妻の病室を訪ねると、妻は自分を取り戻していた・・。

 わかった。青春ドリーミンに満ち溢れる昔話パートに比べて、リアルパートがあまりにリアル。そして決定的なのが、昔話パートとリアルパートの関連性がまったくない。

 俺様はこの映画に、「ビッグフィッシュのような」オーラスのミラクルを求めていた。

きみに読む物語 official

by taomasa : 2005年02月13日 18:07 : [ 映画 ]

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