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2005年02月07日

ブロークダウン・パレス


 外が寒いしヒマなのは分かっていたので、会社で上司に借りたDVDを見る。そのタイトルは「ブロークダウン・パレス」。

 初見当時、どうしようもない勘違いバカ映画だとこき下ろした作品だ。まさかもう一度見る事になろうとは思っていなかったが、俺様的フェイバリットである「ロミオ+ジュリエット」のクレア・デーンズが主演な事と、えー、そうだったっけ、な感じで「パール・ハーバー」のケイト・ベッキンセールが共演していると今更知って、じゃまあ見直してみるか、な感じで見てみたわけだが。

 パッパラパー女子2人組が浮かれてタイ旅行。現地で知り合った男前にコロッといかれてダマされて、出国しようとしたらいつの間にかバッグに麻薬が入ってて・・・という、ありそうでなさそうであるんじゃねえかなあな感じのストーリー序盤。逮捕入獄されてからとたんにサスペンスタッチになり、現地のアメ公弁護士が活躍する法廷劇に。どうにもこうにも懲役35年は免れない、という最終局面でクレアが友情のウソをつく。

 タイの司法を嘗めまくったアメ公エゴ映画である事は間違いない。しかしだ。なかなかに面白い映画なのではないか、と思った。サスペンスにありがちなコジツケた捻りはないし、何しろ実際にある話を基に作られた映画だ、という説得力がかなりある。音楽カナリイイ。サントラほしい。
 最終局面については賛否両論あろう。俺様も以前は全く受け入れることが出来なかった。しかし、こんな形の友情もありかなあと今は思える。疑いあう中で生まれる、ひょっとして自分が相手を巻き込んでしまったのではないかという気持ち。私は初めて親友の役に立てたのだ、次は親友がきっと私を救い出してくれる、と獄中で笑顔を見せるエンディング。

 はじめて見た時と、時間がたってから見直した時と、全く印象が異なる映画ってたまにある。何億円もの制作費を投じて制作、2時間ほどに凝縮された作品を一回だけ見て全てを見極めよ、というのがそもそも無理に違いない。初見で批判などブッこくと後で恥ずかしい思いもしかねないしな。
 昔見て、これはだめだ、と思った映画、もっと見直そうと思った。

ブロークダウン・パレス official

ブロークダウン・パレス(amazo.co.jp)
 廉価版990円とかでもあるので、まあ暇なら見てみなさいって。

by taomasa : 2005年02月07日 17:34 : [ 映画 ]

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