The Primal Conspiracy

　実は、少しだけ、和歌山に居てもダメだ、と思った事が最近あった。同じ鞭打たれるなら厳しいほうが頑張れるのでは、と一瞬思えた。あの外人部隊の男が戦場で死んだ日、日本中は彼を冷たくあしらったが、俺様は実は、少し、彼の気持ちが分かる気がしたのだ。彼はぬるい平和の中では生きていく事が出来なかった。白目を剥いて大の字になった彼の死に様を見て、何かを叫びたくなった。

　こんな世の中なのに快楽主義者があまりに多くて幻滅させられていた。お前はストイック過ぎる、そんなヤツラとは分かり合えなくてもいいじゃない、周りのヤツラはそう言って俺様をなだめようとする。まあ確かにそうだ、今後一生そういう事を口にする事はなかろう、でもヤツラと接するにつけ募るこのイライラは何だ。

　まあこんなだから、自分の事を理解してもらうことなど不可能だし、ユルいグループに属する事も無理なんだろう。実は今日から、人生二度目のソロワークに突入した。確固たる計画とか、明るい見通しとか、そういのは何一つない。ただ、やる事は結構有りそうなので、迷ったりとか落ち込んだりとか、そういうのが無いのが救いではある。

　金とか名誉とかまあそういうのは要るだけ在る様に、目標は、俺様自身のニライカナイで安らかに死ねるように。

　皆さんどうかひとつ。