『何処にも逃げ場が無い俺だ』
薬師丸ひろ子デビュー作。今見ると現在の映画スター総出演な感じで、皆格好良く、非常に面白い。
国家権力により特殊部隊で最強の殺人者に育てられた主人公が、犠牲者の子供を引き取ることにより贖罪の道を探る。最初は元所属した特殊部隊の追っ手と戦うが、いつの間にか国家自体を敵に回した戦いに。最後、撃たれて絶命した娘を背負い、一人で戦車部隊に向かっていく高倉健は、いわゆる「男のカタルシス」全開で非常に泣ける。当時ヒットした主題歌も心に響く。
男は誰も皆孤独な戦死
生まれて初めてつらい こんなにも別れが
角川映画特有の大雑把感も否めないけれども、映画ファンなら見ておかなければならない作品であると思う。
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