[コース]
小樽→札幌→滝川→富良野→美瑛→旭川→士別→羽幌→サロベツ原野→稚内
(約800km、11日間)
[レポート]
初めてのロングツーリング。
北海道は路側帯が広く、走りやすい。すれちがうバイクや車は、僕の様な自転車旅行者に手を振ってくれる。
富良野はラベンダーが満開で、自転車で走るには絶好の場所。最初のページの写真は満開のラベンダーです。自転車は苦手...という方でも、きっと気持ちよく走れるでしょう。
写真は朝、テント撤収後、美瑛に向けての出発前の様子。
美瑛は丘の景色で有名ですが、丘めぐりは、『こんな景色が日本にもあったのか』と思えるくらい、雄大です。また、この丘に消える夕日もまた格別です。
稚内付近は牧草地が多く、いかにも北海道に来た、という感じです。
羽幌→稚内間は雨にたたられ、真夏にもかかわらず、とても寒かった。
宗谷岬では、観光バスで来たおばちゃんグループが僕が自転車で旅行していることに感動し、あっという間に人気者になってしまった!!(自転車で旅行すると、なぜかよく目だってしまうのです。)
[コース]
高山→平湯温泉→安房峠→(上高地乗鞍スーパー林道経由)→白骨温泉→乗鞍高原→乗鞍岳→上高地→松本
(約300km、5日間)
[レポート]
今回は自動車道最高地点(2702E)、乗鞍岳を目指す。
途中、平湯温泉、白骨温泉など、露天通にはたまらない銘湯があり、至上の気分。
乗鞍高原は広々とした、緑豊かなキャンプ場がある。また、牧場や散策路などがあり、避暑地には文句なくお薦めできる場所です。
写真は乗鞍岳に登る道路の途中に見える、大雪渓。サマースキーを楽しむ人が見える。実はここに来るまで、乗る、押すの繰り返しで、実は顔が少しひきつっているのです!!
最高地点到着後、自転車を置いて山頂(3026E)に到着。抜群の景色です。
上高地は観光客が多いですが、梓川沿いでキャンプすると、自然を満喫できます。
[コース]
自宅→和歌山港→(フェリー)→小松島港→徳島→阿波池田→祖谷渓(かずら橋)→小歩危→高知→桂浜→中村(四万十川)→足摺岬→宿毛→宇和島→大洲→松山(道後温泉)→(フェリー)→別府→湯布院→(やまなみハイウェイ)→阿蘇山
(約1000km、14日間)
[レポート]
このツーリングは(いつもそうであるが、特に)行き当たりばったりの旅である。その日の目的地も、朝食をとってから決めるというスタイルである。ただ、テーマは《和歌山から自転車でどこまで行けるか?》ということである。
高知までは雨ばっかりだった。特に、山間部での雨は走る気をそぐ。
桂浜付近は南国の雰囲気である。単調な海岸線を走るが、のんびり走るのがすごく気持ち良い。
足摺岬へのルートは間違ってスカイラインに進入する。山岳ルートなので、海岸沿いの道より、かなり時間がかかってしまった。
松山は予想よりずっと大きい町だった。でも、町は奇麗で、地方の良さを感じさせてくれる。道後温泉も気に入ったので、2泊した。
湯布院は美術館、温泉が有名。大規模な温泉街ではなく、こじんまりしているので好感がもてる。湯布院ユースホステルは家庭的雰囲気で、しかも建物も奇麗。夜景も美しいので、ぜひ行ってみて下さい。
阿蘇山までは牧草地が多く、北海道を彷彿とさせる。また、久住連山の山並みも雄大。写真はこの付近の様子です。
左:波照間島の日本最南端の碑 右:与那国島、ドラマ「ドクターコトー診療所」の舞台
[コース]
(飛行機輪行)石垣空港→離島桟橋→竹富島(一周)→波照間島(一周)→石垣島→(飛行機輪行)→与那国島(一周)→(飛行機輪行)→石垣島→西表島
(9日間)
[レポート]
もう3回目の八重山諸島巡りとなる。
北海道同様、何回来ても飽きない。
まず、竹富へ。まだ3月上旬なのだが浜では泳いでいる人がいる。ここは、南国なのだ。
竹富では夕日をめで、波照間では少し泳ぐ他は何もせずに浜で一日を過ごす。与那国はアップダウンが意外に多く、また道路を平気で馬が歩いていたりする。少し離れたら人の気配がない島。夜は三線の音が遠くから聞こえ、ひたすら泡盛を飲んで満天の星を見る。
内地(本土)に帰るのがつらくなる島々なのである。
左:礼文島の一番北のスコトン岬 右:礼文島の丘
[コース]
(飛行機輪行)新千歳空港→千歳→支笏湖→洞爺湖→(バス輪行)→札幌→(夜行特急利尻で輪行)→稚内→利尻島(一周、利尻岳登山)→礼文島(香深〜スコトン岬)
(9日間)
[レポート]
今年もツーリングのシーズンだ。
今回は大きな二つの湖と利尻島、礼文島を目指す。
新千歳空港で自転車を組み、支笏湖に向かって走る。途中、ずっと緩やかな林の中の登り道。少し走ると大雨になってきた。湖畔の宿についたときは全身びしょ濡れ。自転車の旅はまあこんなこともある。
翌朝、洞爺湖へ向かう。快晴でからっとしていて風が気持ちいい。洞爺湖は一大観光地。夜は宿で同宿者たちとジンギスカンバーベキューやオセロ対決で楽しんだ。
その後、輪行で夜行特急を使い稚内まで移動する。稚内フェリーターミナルから利尻島に渡る。
利尻島を一周走る。常に右手 (島の中央)に利尻岳が見える。北海道銘菓「白い恋人」の包み紙に印刷されているあの山だ。凛とするその山容を見れば登らずにはいられない。
翌朝、3時起きで往復12時間の登山に挑む。途中、高山植物と島の景色が美しい。山頂付近は雨、強風でわずかばかりの滞在であった。やや危険ながらとても充実した登山であった。
次の日、礼文島へ。二度目の訪問だ。島の北端に着く頃には夕暮れで、海に太陽が沈む様子は大変美しい。
礼文島では、島の道路が通じていない西半分を8時間かけて縦断する良いトレッキングコースがある。写真のように、日本ではないようなパノラマが次々とやってくる。何度歩いても飽きない道だ。
(左上) だいとう船首左側のハッチから救命胴衣をつけ、波のタイミングに合わせ小舟に乗り移る
(右上・左下) クレーンの待つ岸壁に向かう。波が岸壁に打ち付けている
(右下) 自然の海水プールで泳ぐ
[コース]
(飛行機輪行)那覇空港→泊港→久米島(一周)→泊港→渡嘉敷島(一周)→泊港→南大東島→北大東島(半周)→南大東島(一周)→南大東空港
(9日間)
[レポート]
沖縄の離島、特に八重山諸島は何度か行ったものの、本島周辺の島々はまだ行っていなかった。それで今回はいくつかの本島周辺の島を目指す。
久米島は大したアップダウンもなく、気持ちよくツーリングができる。宿はイーフビーチ前のドミトリー。この時期は観光客が少ないのか、客は僕だけだ。はての浜は沖合にある白く美しい砂浜。時間を忘れることができる。
渡嘉敷島は阿波連ビーチを訪れる。ここは本島から船で30分位の近距離に位置するのだが、その海水の美しさ、透明感はまるで日本の海とは思えない。
そして今回のメーン、南北大東島へ。沖縄本島から約340km離れた絶海の孤島。貨客船「だいとう」で13時間かけて外洋を進む。だいとうはスタビライザー(揺れ防止装置)などなく、僕が乗船した時は海がやや荒れていて船内は普通にたって歩くことが出来ないほど激しく揺れていた。
そして、南大東島に着くのだが、ここは島自体が周囲すべて断崖絶壁のため、普通の船のように岸壁に着船出来ない。
つまり、岸壁から少し離れた位置に停船し、物も人もなんとだいとうからクレーンでつり上げられて上陸するのだ。あるHPでは、この方法で人荷を上陸させるのは世界でもここだけ、という記事をみた。しかし、今回は波が高く、クレーンが近づける位置まで船が近づけず、なんと
「沖に停船しただいとうのハッチから、救命胴衣をつけて小型モーターボートに乗り換えてクレーンの下まで行く」
という想像を絶する方法で上陸するのだ!!
まるで船から「避難」するかのようにしてやっとの思いで上陸。
南大東島は不思議な島。自転車で一周する。島の中は荒々しい波とは別世界で、サトウキビ等の畑がまるで北海道のように一面に広がっている。
波打ち際の一部を削った自然のプールもある。実際に僕は写真のように泳いでみた。しかし、岩の向こうは絶壁で、命の保障はなさそうだ。
ほかに、昭和50年代まで走っていたサトウキビをのせる貨車、足が短く人なつっこい大東犬、食べ過ぎると消化出来ず発売禁止の魚・インガンダルマ、すごく大きな鍾乳洞、ダイトウコウモリ、沖縄なのに沖縄のTVが届かず小笠原諸島向けの東京のTVを衛星放送で視聴するetc...
南大東島は観光地化がされていないが、この面白さがたまらなかった。是非再訪したい。