ニットの産地としての和歌山をアピールするとともに、全国の同業者との情報交換をはかるため、和歌山ニット商工業協同組合はインターネットとパソコン通信による情報ネットワーク「KNIT-NET」を立ち上げた。
和歌山は丸編みニット生地の生産量と技術力で、全国トップレベルの産地だが、最近は東南アジア各地の製品の台頭により、産地の優位性を十分に生かせない状況となっている。
このため、和歌山ニット商工業協同組合青年部(宮本 晃会長)は、丸編みや横編みニットの先端技術を他の産地に先駆けて発信することで、和歌山の産地としての優位性を取り戻そうと、このほど、インターネットのホームページとパソコン通信のホームパーティーを開設した。
インターネットのホームページでは「和歌山ニット王国」をアピールするトップページから、丸編み、横編みの先端技術を紹介するページや、新しいデザインを開発するための試みの紹介、会員企業の特色ある技術が紹介されています。
また、パソコン通信のニフティサーブに開設するホームパーティでは、全国各地の産地と流行の情報などを交換する「掲示板」と、各地の優良同業者と連絡を取り合うことで生地原料や生産設備の有効利用をはかる「会議室」が開設されており、和歌山市ニット商工業協同組合青年部の宮本 晃会長は「全国のニット産地に呼びかけて、ネットワーク上の新しい企業集積を目指す。」と話している。