和歌山税関支署のまとめた平成7年分の管内の貿易額速報によると、輸出総額は1490億6000万円で前年比1.7%増、また輸入総額は2259億6700万円で前年比10.2%増と大幅に増加し、特に輸入総額は5年ぶりの増加となった。
輸出については、前半は阪神淡路大震災と急激な円高の影響で奮わなかったものの、後半は徐々に進行した円安の効果がでて、前半の落ち込みを取り戻すことになった。
また、輸入については、鉄鉱石や木材が不調で、特に木材は144億円(前年比-11.0%)と落ち込んだものの、原粗油が176億円(9.7%増)、繊維用糸及び繊維製品が25億円(前年比91.6%増)と好調だった。
輸入の中で、繊維用糸及び繊維製品は、和歌山下津港と韓国釜山の間に去年開設されたコンテナ定期航路による輸入で、今後も新しい輸出入品目の登場が期待される。