経営基盤の立て直しのために、支店5店舗の廃止、などのリストラを決めている阪和銀行は、不良債権の回収を進めるための専門チームを配置した。
阪和銀行は3月末で573億円の不良債権があるが、このうち債権償却特別勘定で引き当てた分は130億円にとどまっている。
このため不良債権のうちでも、焦げ付きの大きい大型の不良債権を抜本的に回収整理するため、本店管理部に副部長級4人の不良債権回収専門担当者を配置し、支店サイドでは困難な債権の回収にあたることになった。
不良債権の回収方法は、担保物件の任意売却を前提にしているが、売却先が見つからない場合は、競売などの法的処置も考慮に入れているそうで、たたき売り覚悟の債権整理も辞さない方針が感じられる。