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●吉宗ブームで観光客入り込み数3000万人突破 96/4/23


吉宗ブームが大きく影響し、去年和歌山県内を訪れた観光客数が初めて3000万人を突破した、しかし、阪神淡路大震災の後遺症で宿泊客は減少した。

和歌山県観光課のまとめによると、去年和歌山を訪れた観光客は、宿泊客668万人(対前年比-0.4%)、日帰り客2374万人(対前年比+2.0%)の、あわせて3043万人で統計史上初めて3000万人を突破した。

主要観光地別に見ると、
高野山は震災の影響が大きく響いて9.1%減の128万8860人、
和歌山市は吉宗ブームで、和歌山城やマリーナシティの吉宗展の好調で4%増の729万1826人、
白浜・椿は夏の天候に恵まれ1.6%増の331万3773人、
串本・潮岬はマリンスポーツの宿泊客が82.6%増の144万371人、
那智勝浦は宿泊客が5.2%と好調で274万8834人となっている。

しかし、秘湯ブームで人気が続いていた龍神村は、震災の影響と高野龍神スカイラインの積雪通行止めの日が多かった事、また、大手旅館の休業が響いて、宿泊客が-7.7%、日帰り客が-3.8%と奮わなかった。

また、入り込み客の増加が目立ったのは、下津町が99.3%、北山村が84.6%、串本町が82.6%、清水町が50.0%、中津村が40.9%となっている。

和歌山の観光は、一昨年は和歌山市の開かれた世界リゾート博、去年は吉宗ブームで好調であったが、さて今年はと言うと、湯浅御坊道路の開通、南紀白浜空港のジェット機就航など明るい材料があるものの、過去二年間の蓄積をどう活用できるかにかかっている。


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