関西国際空港の平成7年度の運営状況は乗り入れ便数が5万3000便あまり、旅客数が1730万人あまりで、便数、旅客数とも順調に増加している事がわかった。
関西国際空港会社はきょう、初めて一年間の集計となる平成7年度の便数や旅客、貨物取り扱い量などの運営状況を公表したが、それによると乗り入れ便数は国際線が2万4482便、国内線が2万9166便であわせて5万3648便となっている。
また、旅客数は国際線が936万9000人、国内線が739万9543人で、特に国際便については伊丹空港に国際線があった最後の年の平成5年度と比べ、乗り入れ便数は2.34倍に、旅客数は1.73倍に増えており、空港会社の服部社長は「国際線の増加が順調でこの分でいくと平成8年度には国際線の旅客数が1000万人を突破すると思われる。」と話している。
一方、貨物の取り扱い量については、国際積込が15万3360t、国際取卸が23万9327tと輸入超過となっているが、今後は外国航空貨物便の以遠権が認められ、取扱量が増加すると見られている。
関空会社は、来月29日に平成7年度の決算を発表するが、服部社長は「エアロプラザの運営など、サイドビジネスが不振だが、その分本業(着陸料収入など)の好調と、全体的な経費の節減の効果が出て、7年度の当初に予想した数字よりは若干良い数字となる見込み」としている。