熊野川の支流、北山川の激流を下る筏下りが始まり、京阪神からの行楽客で賑わった。
3日はおよそ150人の観光客が筏下りに挑戦し、8本の杉の丸太で組んだ全長30mの筏にライフジャケットを着込んで乗り組み、オトノリの乗り場から紅葉の名勝として有名な瀞八丁まで、およそ11キロを2時間かけて川下りした。
乗客は家族連れのほか若い女性が以外と多く、コースの途中にはいくつかの急流があるが、中には落差が2m近くもある急流もあり乗客は筏に取り付けられた手すりにしがみつきながら腰まで水に浸かり歓声をあげる。
三重県内にある和歌山県の飛び地、北山村は紀州杉・桧の産地で、昭和30年ころまでは伐採した木材を筏に組んで熊野川河口の新宮市に運んでいたが、道路の整備によりトラック輸送に変わった。
このためしばらくは筏下りが途絶えていたが、昭和54年に観光筏下りとして復活し、毎年5月から9月まで一日3回運行(?)され、去年は7500人が訪れた。