4月に1000万円以上の負債を抱えて倒産した県内企業は7件で負債総額は3億1000万円と大幅に減少し、数字では景気回復のきざしが表れている。
帝国データバンク和歌山支店の調査によると4月の倒産件数は今年になって最も少い7件で先月より8件減少しており、また、去年4月と比べても3件少ない。
一方、負債総額は3億1000万円で、今年1月の27億7000万円、2月の18億2700万円、三月の13億1000万円と比べ一桁少ない数字になってる。
また、倒産の要因については販売不振(2件)や売掛金回収困難(1件)などの不況型倒産よりも、放漫経営(4件)など企業内要因による倒産のほうが、件数、負債額とも多くなっている。
帝国データバンク和歌山支店は「数字で見る限り景気は回復に向かっている感じであるが、金融機関に金利の軽減、融資元利の凍結などの支援を求めている企業もあり、今後しばらくは厳しい状況が続く。」と分析している。