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●和歌山市の消費者物価指数8年ぶりに下落 69/5/9


和歌山県統計課の調査によると、90年を100とした和歌山市の去年の物価指数は106.6で前年より1.1ポイント下落していることがわかった。

和歌山市の消費者物価指数が前年を下回ったのは、円高や原油価格の安値が影響した87年以来で、この時の下落幅は0.8%で、今回はそれ以上の下落となっている。

物価指数を引き下げる最も大きな要因は食料品の安値で、特に米や生鮮魚介類が-3.3ポイントの106.4と下落した事がめだっている。

また、100を下回っている物は、冷蔵庫やエアコンなどの耐久消費財や、家具・ティッシュペーパーなどを含む「家具・家庭用品」の部門が-3.1ポイントの99.2、また、「被服・履き物」も-0.7%の97.9で、90年当時よりも小売り価格が安くなっている事を端的に表している。

全国の総合卸売物価指数は、92年度から毎年0.6ポイント〜3.2ポイント下落している事から考えると、米や生鮮食料品は流通構造がいくぶん簡素化され消費者価格が下落した一方で、家庭用品・被服は中国・東南アジアなどの製品の流通量が多くなったため、物価指数を引き下げたと考えられ、価格破壊の波が和歌山市にも押し寄せているようだ。


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