ゴールデンウイーク期間中、県内の主要観光地を訪れた観光客は過去最高の80万2000人で、湯浅・御坊道路の開通と南紀白浜空港のジェット化開港の効果がでた。
県観光課の調べによると、4月27日から5月6日までの10日間に和歌山市や白浜町、那智勝浦町など県内の主要観光地7カ所を訪れた観光客は平成5年から4年連続増加し、宿泊客、日帰り客あわせて80万2000人とこれまで過去最高だった去年の76万人を4万2000人上まわった。
このうち宿泊客は去年に比べ5.9%、1万4000人増の25万8000人、日帰り客が5.4%、2万8000人増の54万4000人となっており、県観光課は天候に恵まれたうえ湯浅・御坊道路の開通、南紀白浜空港のジェット化開港で紀南地域への観光客が増加し、また、アウトドアブームで家族連れや少人数のグループの行楽客が増えたためと分析している。
観光地別に見ると、去年は阪神淡路大震災の影響で大幅に落ち込んだ高野町が、去年に比べ宿泊客が21.3%増の3万4000人に、日帰り客が23.3%増の5万1000人と大幅に増加した。
さらに、白浜町では宿泊客が2.3%増の10万4000人と微増だったのに対し、日帰り客は36.7%増の6万人と大幅に増加し、また、那智勝浦町でも宿泊客が8.8%増の5万7000人、日帰り客が20.1%増の6万3000人と好調で湯浅・御坊道路の効果が顕著となっている。
一方、去年は吉宗ブームにより日帰り客が大幅に増加した和歌山市では、宿泊客こそほぼ前年並みの2万5000人だったものの、日帰り客は7.3%減の20万6000人になった。