木造住宅は地震に弱いというイメージを打ち消し、木造住宅の需要を呼び起こすためのモデル住宅が12日和歌山市に完成した。
去年1月の阪神淡路大震災でたくさんの木造住宅が崩壊したことで「木造住宅は地震に弱い」と言うイメージが広がり、その後和歌山県内でも木造住宅の受注が10%〜15%程度落ち込んでいる。
このため、紀州材流通促進協議会は消費者の木造住宅に対する誤った認識を刷新し、和歌山産の材木の需要を高めるために和歌山市伝法橋に耐震設計の木造モデル住宅を建築し12日から一般公開している。
モデル住宅は、和歌山建築士会が設計を担当し、龍神住宅が和歌山産の杉と桧を使って施行、基礎の構造やすじかい柱の使い方、補強金具の取り付け位置がわかるように、内装と外装の一部がガラス張りになっている。
通常、建て売りの木造住宅は、10センチ角の柱材が使われているが、このモデルルームには12センチ角の柱材が使われているが、それでも、外装、電気工事を含む総建築費は3.3平方メートルあたり65万円で、量産体制を整えれば50万円程度にできると言う。
紀州材流通促進協議会の松本 健会長は、「正しく設計され施工された木造住宅は充分地震に強い、また総建築費のうちで材木が占める割合はせいぜい20%までで、最近は木造住宅もずいぶん安くなっています。」と話している。
モデル住宅は3年間公開されるが、相談員が常駐しており、また毎月第二日曜日には建築士や会計士の無料相談会が行われる。