建設省近畿地方建設局和歌山工事事務所は20日、平成8年度の事業内容を発表したが、この中で第二阪和国道の一部となる和歌山北バイパスが今年度中に着工される予定とされた。
和歌山市と大阪府の泉南地域を結ぶ国道26号線のバイパス、第二阪和国道は紀北地方の活性化に不可欠と早くから構想が持ち上がっていたが、計画区間の事業主体が国、県、和歌山市と複雑に分担されている事もあり、用地買収などが大幅に遅れていた。
しかし、ようやく用地買収のめどがたったため、第二阪和国道の一部となる和歌山北バイパス2.2キロ(和歌山市元寺町〜新南海橋〜和歌山市大谷)が今年度に着工される予定となった。
このほか和歌山工事事務所管内の国道整備については、京奈和自動車道(京都〜奈良〜橋本〜和歌山市)の紀北東道路(高野口町大野〜打田町間17キロ)が今年度中の都市計画決定に向けて調査設計を実施、また、橋本道路(橋本市隅田〜高野口町大野間11.3キロ)が、去年に引き続き調査設計と用地買収が進められる。
このため、国道関係の事業費は94億2000万円で、去年より34億円以上大幅増額されている。