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●来春の新規採用予定、県内206社で157人減 96/5/23


和歌山商工会議所の会員企業を対象とした来春の採用予定数調査で、206社の採用予定者は921人で、去年よりも157人も減少している事がわかった。

和歌山商工会議所は毎年会員企業を対象に新規採用予定者数をアンケート調査しており、今年も2300社を対象にアンケートを送り、このうち206社から回答があった。

調査によると採用予定者は、4年生大学・399人(-31)、短大・52人(-57)、専門学校123人(+44)、高校347人(-114)で、専門学校を除いて大幅減少している。

業種別では、製造業・245人(-34)、建設業・242人(+42)、卸小売業・262人(-146)、運輸業・95(-16)、金融サービス業・77人(-103)となっており、卸小売業と金融サービス業の落ち込みが目立っている。

超氷河期と言われた去年と比べて、今年は景気回復の手応えがあり大手企業は若干採用数が増加しているが、この調査から見る限り、地元企業への就職は来年も超氷河期のように見える。

しかし、回答のあった206社の中には「もう少し景気の先行きを見てから予定数を決める」と採用数を未定とした企業が54社もあり、これらの企業が去年並みの採用を決めると数字はずいぶん変わってくる。

実際、4月30日に和歌山市で開かれた「産業就職セミナー」には去年を上回る数の企業が参加し、金融機関を除いて去年を上回る採用意欲を示していた。


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