和歌山市のコンピュータソフト・システム設計会社(株)エイ・ビイ・ラボ(得津 勇社長)の情報送受信ソフト「AB-POPUP」の販売に、県下で初めて1000万円の中小企業金融公庫の新事業育成貸付が決まった。
エイ・ビイ・ラボはすでに、Windowsのネットワーク環境でポップアップメッセージを送受信するアプリケーション「AB-POPUP」を開発し、インターネット上でフリーウエアとして供給しているが、今回このアプリケーションに新たに「オートメーション機能」と「コントロール機能」を付加した新商品をも開発し販売する。
このバージョンアップにより、
※情報を送受信するためのセンターコンピュータが不要になり、情報の伝達が極めて迅速に行える。
※情報伝達のたびに送受信用のコンピュータの他の処理を中断する必要がなくなる。
※異なる機種同士のデータを自動的に処理する。
などの利点が実現できると言う。
エイ・ビイ・ラボは、新しい「AB-POPUP」の開発販売に際し、中小企業金融公庫の新事業育成貸付の認定を申請していたが、このほど県内企業としては初めて、1000万円の貸付が決まった。
この新事業育成貸付は、新しい技術の活用、特色ある財・サービスの提供などにより、新しい市場を開拓できる可能性がある中小企業を対象に、年利率3.25%で運転資金を貸し付ける制度で、平成6年以降、全国で116の企業が認定を受けている。