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●東京山手線に和歌山のポスタートレインが登場 96/1/16


東京の山手線の一編成をすべて和歌山県の観光ポスターで埋め尽くした和歌山ポスタートレインが16日から走りはじめました。 このポスタートレインは今年3月9日の南紀白浜空港ジェット化を前に和歌山県の観光や文化を首都圏で強烈にアピールし、観光振興をはかろうと和歌山県東京事務所が企画実施したもの。

今回はJR山手線の一編成一一両のうち一両目から九両目と一一両目のすべての広告スペースに県内の自然や観光スポット、物産を紹介するポスターが掲示されており、また一〇両目は南紀白浜空港のジェット化により、白浜〜東京間が一時間で結ばれる事をアピールするポスターが掲示されている。

列車は今日から三一日まで毎日通常運転され、JR東日本企画はこの期間中におよそ一〇万人の乗客の目に触れると試算してる。

一方、16日と17日の二日間、赤坂のTBS赤坂メディアプラザでは南紀白浜空港利用促進実行委員会と紀州の梅干しPR協議会も加わって和歌山の物産と観光を展示即売する紀州・和歌山フェスタのイベントが繰り広げられた。

これまで、東京駅のコンコースで物産展を開催してきたが、今回初めて都心のオープンスペースでの開催となり、昼休み時間には通りがかりのサラリーマンや主婦らが梅干しや、手作り醤油などを買い求めていた。

今回のキャンペーンの統一テーマは「東京に和歌山県はありません。」で、和歌山の自然や独自の文化を、首都東京に媚びることなく表現しようと言う意図が現れているが、 この背景には、関西空港の開港、高速道路の延長、国道の整備、それに南紀白浜空港のリニューアルなど社会基盤の整備が進んだ事により、観光行政関係者が観光客誘致に自信をもっている事がある。

和歌山県東京事務所の平野俊次所長は「これまで観光キャンペーンを行ってもどこか肩身の狭い思いをしたが、ここにきて旅行業社の企画担当者の反応も良くなり、自信を持って和歌山に観光に来てくださいと言えるようになった。」と話している。


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