県工業技術センターの井口信和研究員は技術相談事業を充実させるため、通信回線を利用して映像と音声を双方向でやりとりするシステムの確立を急いでいます。
この日はこのシステムでどの程度の相談に対応できるかを試す実験が行われ、相談者から送られてきたサンプルの布の映像を見ながらセンターの繊維担当の研究員が技術指導をする実験を行、実用化へのめどをたてました。
このシステムは、シリコングラフィック社のワークステーションで処理した映像と音声をインターネットでやりとりする仕組みになっていますが、もっと簡易なパソコンと電話回線を利用するシステムに改良を重ねれば、さまざまな分野の工場や事務所から直接工業技術センターに技術相談をもちかける事が可能となります。
県工業技術センターの本田皓一所長はこのマルチメディア技術相談システムが本格的に運営されれば工場での様々なトラブルの解決に時間と費用が大幅に節約できる事になるばかりか、県外の大学や専門的な研究機関との技術交流が活発になると話しています。