和歌山大学システム工学部の開設を機会に、学術関係者と地域の産業界の交流をはかる、和歌山商工会議所産学交流センターの初めての交流会が28日開かれた。
和歌山大学システム工学部は、地域の企業にとって新製品の開発や生産技術の向上など共同研究のパートナーとして期待されており、和歌山商工会議所はシステム工学部の教授や研究者と地域企業との交流の場を作るため産学交流センターを開設した。
28日は和歌山商工会議所にシステム工学部の辻 三郎学部長はじめ教授陣を招いて初めての交流会が開かれ、産業界からは機械金属や化学、電子機器メーカーなどおよそ80社の技術者らが参加した。
交流会では辻学部長が「ひとつの専門分野だけを深く研究するのでなく、複数の専門領域を理解するマルチエキスパートの育成を目指している。」とシステム工学部の構成と教育研究方針を説明し、5つの学科の教授が研究テーマを自己紹介したあと懇談会が行われた。
今回の交流会は和歌山大学との交流となったが、次回5月の交流会は、打田町の近畿大学生物理工学部を招く事になっている。さらに、7月からは二ヶ月に一度の割合で交流会を開催し、しだいに専門的な内容に踏み込んでいく事になる。