土星と太陽の角度により一五年に一度土星特有の輪が消える現象が観測できます。
今年七月にオープンしたみさと天文台はこの天体ショーを全国各地の天文ファンに楽しんでもらおうと昨夜現地で観望会を行うとともに望遠鏡の映像をインターネットで生中継しました。
また、ミラーサイトとなった和歌山市栄谷の和歌山大学の情報処理センターを解放し、一般公開しましたが、日没とともに輪がほとんど消えている土星の映像が写し出され、天文台の尾久土正己天文台長が解説を行いました。
昨夜はあいにくの曇り空で輪が完全に消えるのは確認できませんでしたが、今年九月の映像と比べると輪の違いがはっきりわかり和歌山大学に集まった市民らも「天体観測が身近に感じられる、これを機会に望遠鏡を買おうかと思う。」と話していました。
みさと天文台はこの方法を使えば学校の教室でも天体観測ができるので、今後も機会をとらえて中継をしたいと話していました。