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●和歌山市に耐震木造住宅のモデルハウス棟上げ 96/2/26


木造住宅の耐震性をアピールしようと紀州材流通促進協議会(松本 健会長)が和歌山市にモデル住宅を建設する事になり、26日棟上げが行われた。

阪神淡路大震災で古い木造住宅の倒壊が目立ったため「木造住宅は地震に弱い」と言う認識が拡がりつつあり木造住宅の新規着工件数が減少している。

そこで、適切な工事をすれば木造住宅は決して地震に弱くないとアピールするとともに、木の温もりのある住宅の良さを見直してもらおうと紀州材流通促進協議会がモデルハウスを建設するもので、26日は和歌山市伝法橋の建設現場で棟上げ式が行われた。

このモデルハウスは和歌山県建築士会が設計し、すべて県内産の桧と杉が使われているが、通常の木造住宅に使うは10センチ角の柱よりも太い12センチ角の柱が使われているほか壁の筋交いの取り付け部分には補強金具をつけるなど耐振性を高めており、阪神淡路大震災級の地震でも倒壊しない事が実験で証明されているとのこと。

このモデルハウスは内部の構造を見てもらうために壁や基礎の一部をむき出しにしてガラス張りにする事になっており、4月から3年間公開されるが、紀州材流通促進協議会はこのような耐震住宅を実際に建築する場合坪単価が40万円から50万円で建設できる事を知って欲しいと話している。


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