noritu aps

●新しい写真フィルム企画、APS対応の現像プリント機出荷 96/2/21


現行の35mm写真フィルムより一回り小さいAPS(アドバンス・フォト・システム)企画のフィルムとカメラが、4月22日、一斉に発売されるが、これに先立ち、和歌山市の写真処理機器のトップメーカー、ノーリツ鋼機は2月1日からAPS対応の現像プリント機の出荷を始めた。

APSはイーストマン・コダックが主導で富士写真フィルム、キャノン、ニコン、ミノルタが共同で開発した企画で、現行の35mmフィルムより一回り小さい、カートリッジタイプのフィルムで、カメラの小型化がはかれる他、カメラへの装填が簡単、撮影の途中でもフィルムの交換が可能などの利点がある。

4月の発売開始に先立ち、メーカー各社はAPS対応のカメラや現像プリント処理機を発表しているが、イーストマン・コダックと提携を結んでいるミニラボのトップメーカー、ノーリツ鋼機は現在の三十五ミリタイプの自動現像機やプリンターに接続するだけで、APSフィルム・プリントを並行処理できる「アップグレードキット」や、フィルムから撮影情報を読み取るデジタルカラースキャナーなど周辺機器を出荷しているが、カメラメーカーもミニラボもAPS自体がどれほど市場に浸透するか 模様眺めの感が強い。

コダックとコニカがAPSレンズ付きフィルムの発売を決めていることから、ノーリツ鋼機では、4月22日の発売日には店頭にAPSのレンズ付きフィルムが並ぶ事と思われる、ミニラボ各店もとりあえずAPSに対応できる体制をとると思われるが、本格的な導入は今の所未知数と見ている。


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