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●前代未聞、ノーリツ鋼機が本社敷地に温泉掘削 96/3/29


和歌山市の写真処理機器メーカー、ノーリツ鋼機は、社員の福利厚生のために本社工場敷地内に 温泉を掘ることにした。

ノーリツ鋼機はおよそ20haの広大な本社敷地内に、体育館やテニスコート、家庭菜園などの福利厚生施設を設備しているが、かねてからの西本貫一社長の発案で、敷地の北西の山林で温泉を掘削する事にした。

掘削は業者に委託されるが、去年七月に泉源を調査したところ、掘削深度が1500m程度で温泉が出るだろうと言うこと。掘削費用は1億5000万円で温泉が出た場合に支払われる。

温泉の質と湯量は掘ってみないとわからないが、掘削に成功した場合はログハウスを建設して、社員が二四時間利用できるようにする計画で、西本貫一社長は「開発部門など夜遅くまで働く社員のためにと5〜6年前から考えていた。もし、湯量が豊富なら地域の方にも利用してもらえるかも知れない。」と話している。

さまざまな福利厚生施設を備える企業は多いが、森本治平総務部長は「本社敷地内に温泉がある企業は聞いたことがない。和歌山らしくて良いと思う。」と話している。


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