3月9日の南紀白浜空港ジェット機就航を前に、旅行会社各社は南紀白浜空港または関西空港を利用した、新規のパック旅行商品を投入し活発な動きを見せている。
これまで、日本エアシステムのYS11機が一日3便就航していた南紀白浜空港に、3月9日からジェット機が一日2往復就航する。 これにより、地元白浜はもとより、紀南の各観光地は首都圏からの観光客の呼び込みに期待を持っているが、大手旅行会社各社も航空便を利用した新商品を相次いで発表し活発な営業を繰り広げている。
これまでのYS11では羽田〜白浜間が110分と時間がかかるうえ、64人乗りでパック旅行には利用しにくかった。しかし、ジェット化により羽田〜白浜間が約60分で結ばれ、乗客も136人乗りとパック旅行の団体も収容できるため、各社も紀南への企画商品に積極的になっている。
このうち最も積極的なのはやはり日本エアシステムで、「イルカと遊ぼ勝浦温泉3日間」「白浜&勝浦と潮岬3日間」「紀州路・高野山フリープラン」など白浜空港発着の企画を数種類発売している。
また、近畿日本ツーリストは「紀南めぐりきらめきの紀州路」を投入、JTBは「優雅なる休日ホテル川久二日間」で対抗している。
今年のパック旅行で目立つのは、白浜空港のジェット化により、県内での移動距離が南北に延びたことで、これまでのように大阪〜白浜〜大阪というパターンは少なくなり、白浜着〜勝浦〜本宮、または、白浜着〜龍神〜高野山〜和歌山市〜関西空港というルートが開発されている。
和歌山県東京事務所観光物産課は、白浜をアクセスポイントにした紀伊半島全域の観光ルートが確立できてきた、今後は本宮、龍神、高野山など首都圏からの観光客を呼び込みにくかった観光地も期待がもてると話している。