3月9日にジェット機が就航する南紀白浜空港の運営時間が、現行の一日8時間から11時間30分に延長される事が決まり、3月9日から実施される。
南紀白浜空港の運営時間は昭和4 3年4月の供用開始以来、午前8時30分から午後4時30分までの一日8時間とされており、このため夕方に白浜に到着し、夜に東京に出発する便が設定できなかった。 このため、県や地元自治体は空港の利用時間延長を運輸省に陳情してきたが、今回のジェット化を期に、午前8時30分から午後8時までの11時間30分の運営が認められた。
このため、日本エアシステムも4月から白浜発の朝の便を10分早く、また白浜着と白浜発の夕方の便を35分遅くする事を決定した。
南紀白浜空港には平成8年度中に、日本エアコミューターの福岡便が一往復する事がほぼ確実となっていますが、最終便の発着時刻を遅くすれば、東京便も一日3往復運行する事が可能となり、地元でははやくも第三便の開設を求める声が聞かれる。
日本エアシステムは、しばらくは利用状況を見て増便の可能性を検討するとしており、また、県港湾課の藤田武彦課長は、滑走路をさらに200m延長して2000mにする構想も、東京便の増便もすべてはジェット化後の利用状況しだいと話している。
さて、その利用状況だが、3月9日以降3月中の東京発の便はすでに予約で満席になっており、4月の東京発の便についてもほとんどうまりつつあるが、白浜発の便の予約状況はいずれも60%程度となっている。
この点について、日本エアシステム和歌山支店の堂本啓祐支店長は、白浜発の便はビジネス客が多いので予約が少なくてもあまり気にならない、むしろ東京発の便が好調なのは、ジェット化を記念して各旅行会社が企画旅行を組んでいるためで、紀伊半島の観光が一時のブームに終わらせない事が大切としている。