和歌山港に大型コンテナの荷役作業用の移動クレーンとフォークリフトが整備され6日から共用が始まりました。
和歌山下津港にはこれまで大型コンテナの荷役作業をする設備がなく、阪神大震災で神戸港の施設が 被災した時も代替え港としての機能を充分果たせませんでした。
このため、県と和歌山港運事業共同組合は和歌山港の国際化とコンテナ荷役作業の能力向上をはるため大型移動クレーンとコンテナ専用フォークリフトを設備し、きょう和歌山港中埠頭で完成式典が行われたあとさっそく荷役作業が行われました。
新しい荷役クレーンは一基3億2000万円で、5000トン級のコンテナ貨物船に 一時間あたり10個から12個のコンテナを積みおろしできます。
また、タイヤにより自走できるため中埠頭だけでなく和歌山港の第一岸壁から第四岸壁まで移動して 荷役作業ができるようになっています。
和歌山港には現在週に2回、韓国の釜山港との定期航路が開かれていますが、平成10年に完成予定のマイナス13メートル岸壁には4万トン級のコンテナ貨物船に対応する大型ガントリークレーンが設備される事になっています。