JR西日本は、京都・新大阪と紀南を結ぶ紀勢線の新型特急を「オーシャン・アロー」と命名、今年夏に登場する予定。
紀勢線の高速化のため、地元自治体の補助を受けて線路改修工事を行っているJR西日本は、今年の夏をめどに、新型特急車両の導入をきめていたが、このほどそのイメージ図を公開し、愛称を「黒潮躍る南紀の海へ矢のように走る」と言う意味をこめて「スーパーくろしおオーシャン・アロー」と命名した。
新車両はパノラマ運転台の流線型先頭車と展望ラウンジを導入し、雄大な太平洋を望めるように配慮しているほか、JR西日本の車両では初めて女性用トイレが設けられる。
紀勢線の白浜〜新宮間は急カーブ区間が多く、今の「スーパーくろしお」など、自然振り子方式の車両では、カーブの通過速度が制限され、また、客室の横揺れが大きくなるため、新型車両は列車の傾きをコンピュータで制御する方式になり、最高時速130Hの運転が可能。
そのほか詳しい仕様は公開されていないが、今年の夏休み頃から一日1往復から3往復運転される予定で、線路の改修工事が終わる来年春には、新大阪〜新宮間を今より20分短縮して3時間30分台で結ぶ。