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●Uターン就職促進、「わかやま産業就職セミナー」30日に開催 96/4/5


県内出身の大学生、短大生、専門学校生と地元企業の出会いの場を提供して、Uターン就職の促進をはかる「わかやま産業就職セミナー」が、今年も4月30日に和歌山市の東急インで開かれる。

このセミナーは和歌山商工会議所が毎年開いているもので去年は県内企業22社が参加、一四一九人の学生が会場を訪れたが、今年は県内企業およそ25社が参加する予定で、参加企業はブースを開設し、経営者や人事担当者が、訪れた学生にマンツーマンで会社概要や募集職種などの 説明を行う。

もともとこのセミナーはバブル経済期に、深刻な人材不足に悩む県内企業に少しでも学卒採用の機会を提供するために始まったもので、当時は会場を訪れる学生が、島精機製作所や紀陽銀行など有名上場企業のブースに集中し、知名度の低い中小企業のブースは閑古鳥が鳴くという様相で、企業の採用担当者も「わが社は経営も業績もしっかりした会社ですが、やはり知名度がないと採用は難しいです。」とあきらめ顔だった。

ところが、ここ数年の就職難でこの様相は一変し、知名度の低い中小企業のブースにも次々と学生が訪れ、その後採用につながる例は少なくない。一方、ある人気企業の採用担当者は「このセミナーはおつきあいで参加しているのが実状、もっとも、すばらしい人材に出会えば積極的に応対しますが。」と話している。

ところで景気回復に明るい見通しがささやかれるなか、和歌山商工会議所は超氷河期といわれた去年の就職よりも今年はさらに厳しくなると言う見方がある一方、大企業は企業体質を再強化する時期でもあり優秀な人材の採用を望む企業も多く逆に採用が増えるのではとも見ている。


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