住友金属和歌山製鉄所は、溶接鋼管の生産性を飛躍的に向上させる鋼管レーザー溶接設備を電縫管工場に導入する。
鋼管の製造方法は、薄板をパイプ状に曲げて電気溶接する方法と、円柱のピュレットを空洞に伸ばすシームレスパイプ方式があるが、今回導入される設備は電気溶接する部分をレーザーにより溶接するもの。
レーザー溶接機は出力25kwで、外径7.5インチ〜24インチ以下、肉厚3.2ミリ〜16ミリ以下の溶接パイプ製造可能で、溶接速度は毎分10mと従来の電気溶接方式に比べ約5倍と言う。 また、レーザー溶接は溶接部の低温衝撃特性や耐食性にすぐれ、シームレスパイプの需要を一部代替えすると見られる。
レーザー溶接機自体はNKKも導入を決めているが、住友金属は和歌山マリーナシティの熱供給管の受注を受けており、世界で初めて実用化される。