大阪と和歌山の公認会計士・税理士〜島田会計グループ〜


ホームページの戦略的活用法



今回は、ホームページから顧客を獲得するための手法について触れてみたいと思います。以前にテレビのニュース番組でPPC(リスティング)広告のovertureが取り上げられ、ある屋形船の女将が取材を受けていました。

検索キーワードをリサーチし、広告として有効ないくつかのキーワードをovertureに登録した結果、ホームページ訪問者が従来の30倍にも膨らみ、しかもかなりの増客に成功したといいます。

そして特に“夜景”という有効なキーワードを探し当てたことが増客に結びつき、意外であったと話しておられました。

すなわち、何ら面識のない利用者からは会社名や屋号などの名称で検索されるようなことはほとんどありませんので、取り扱っている商品やその分類名、地域名、業種名などはもとより、“夜景”といった状況のようなものにまでイメージを膨らませたうえで有効なキーワードをおさえることが重要となってきそうです。

ちなみに現在では、YAHOO!JAPANにおいて“夜景”で検索をかけると、スポンサーサイトにいくつもの屋形船のサイトが表示されます。

またovertureの公式サイトから、入札検討中のキーワードの月間検索数をホームページ上のキーワードアドバイスツールによって無料で調べることができます。

ホームページの価値は、“アクセス数×信頼度”という公式が成り立ちます。つまり、どちらかがゼロと仮定すれば価値なしの評価になるということですので、アクセス数アップのためには一考する値打ちはあると思います。一度、“お宝キーワード”を探してみてはいかがでしょうか。

そしてもう1つの成功事例は、我が業界の同業者におられました。そもそも広告の本質は、“学校の授業”と同じだという考え方があります。すなわち、“学校の授業”では先生がすべての生徒に対して等しく学問を教えようとするあまり、そのことが授業というものをつまらなくさせているという考え方です。

換言すると広告主は、広くすべての者に意思を伝えようとするあまり、内容としては総合案内、総合カタログ的な当たり障りのないものに偏重し、つまらない広告となってしまいがちですが、それでは一体どうすれば受け手を前のめりにさせ、しかも釘付けにする広告になるのかということでありますが、この点については一点突破型の広告に勝るものはありません。

これは広告主と受け手を1対1の関係に誘導するということであり、これが結果的に差別化戦略となります。同業者が行った戦略は歯科医院専門に特化し、SEM対策(※前ページ参照)を講じたうえでホームページ上から新規顧客獲得に成功しているということでした。

そこにはいうまでもなく、広告主たる税理士と顧客となるべくすべての歯科医師が1対1の関係に誘導されていることになります。USP(Unique Sales(Selling) Proposition)といいますが、“顧客がなぜあなたのところから商品を買わなければならないのか”をよく考えたうえで自社の強みを明確にし、そこのところに絞って一点突破型ホームページを作り、SEM対策を講じてみてはいかがでしょうか。

必ずや24時間働くスーパー営業マンとしての役割を果たしてくれるものと思います。

  <顧客獲得までの3ステップ>
1. マーケティング(見込み客を集めること)
2. セールス(見込み客に対して売ること)
3. クロージング(成約することで既存客とし、最終的には固定客に)

見込み客を集めることの必要性や手法などについては、「あなたの会社が90日で儲かる!・神田昌典著 フォレスト出版」が参考になると思いますので、興味のある方は一読されてはいかがでしょうか。


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SEO、SEM対策における現状の問題点などについて
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