塗替えについて | 錆止め塗料の種類と用途 | 主
な 上 塗 塗 料 と そ の 特 徴 |
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【錆止め塗料の種類と用途】 |
1.短曝型エッチングプライマー(金属前処理塗料)…JIS K5633-1種 |
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速乾性で金属との付着性に優れ、化成処理と下塗の機能を持っています、また他の下塗塗料との付着性にも優れ、亜鉛メッキ面、非鉄金属のエッチングプライマーとして使用します、なお、塗装後24時間以内に次の塗料を塗る必要があります。 |
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2.長短曝型エッチングプライマー(金属前処理塗料)…JIS K5633-2種 |
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屋外暴露に耐えケレン後の一時防錆塗料として多く使われます。 |
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3.一般錆止めペイント…JIS K5633-1、2種 |
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弁柄(水酸化第二鉄)からなる塗料で錆止め効果はあまりありませんが、安価です。
1種は速乾油、2種は合成樹脂(アルキッド樹脂)です。 |
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4.ジンクリッチプライマー |
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2液型エポキシ樹脂と高純度亜鉛末でできています。電気化学的防食効果で非常に優れた防食効果を発揮します、屈曲、衝撃に耐え、付着性、耐磨耗性、耐油性、耐塩水に優れ、また高い耐候性があるので長期暴露、重防食に使われます。 |
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5.鉛丹錆止めペイント…JIS
K5622-1、2種 |
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防錆顔料として鉛丹を配合した最も古い歴史を持った防錆塗料です、鋼構造物に非常に優れた防食効果を発揮します。が、他の塗料との付着性に欠けるため次に記します、6.8.の錆止め塗料と変更されてきています。微アルカリと不動体化作用石鹸の生成で防食します。 |
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6.亜酸化鉛錆止めペイント…JIS
K5623-1、2種 |
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防錆顔料として亜酸化鉛を配合した防錆塗料です、鋼構造物に非常に優れた防食効果を発揮します。亜酸化鉛顔料を現場で調合しなければならないタイプが多いです。
アルカリと酸性物質中和石鹸の生成で防食します。 |
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7.塩基性クロム酸鉛錆止めペイント…JIS
K5624-1、2種 |
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クロム酸イオンの効果により鉄面を不導体化し、塩基性顔料で鉛石鹸生成により緻密な塗膜を形成します、非常に優れた防食効果を発揮します。
微アルカリと不動体化作用石鹸の生成で防食します。 |
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8.シアナミド鉛錆止めペイント…JIS
K5625-1、2種 |
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防食性が極めて高いシアナミド鉛を配合したものです、付着性、耐磨耗性、耐油性、耐塩水に優れています、また比重が鉛丹に比べて低いため塗装作業性もすぐれています。アルカリと酸性物質中和石鹸の生成で防食します。 |
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9.亜鉛末錆止めペイント…JIS
K5626-1、2種 |
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防錆顔料として亜鉛末を配合した防錆塗料です、陰極防食で防錆性能を持ちますが、鉛丹よりは防錆効果は落ちます。 |
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10.ジンククロメート錆止めペイント…JIS
K5627-1種A、2種B |
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防錆顔料として亜鉛華・ジンククロメートを配合した防錆塗料です、亜鉛メッキ面に対する付着性、防食性に優れています。2種Bは鉄面用ですが防錆性が十分でなく、内部用です。微アルカリと不動体化作用石鹸の生成で防食します。 |
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11.鉛酸カルシウム錆止めペイント…JIS
K5629-2種 |
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防錆顔料として鉛酸カルシウムを配合した防錆塗料です、亜鉛メッキ面に対する付着性、防食性に優れています。ジンククロメート錆止めペイントよりも錆止め効果は大です。アルカリと石鹸の生成で防食します。 |
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12.エポキシ樹脂プライマー |
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2液エポキシ樹脂をビヒクルに特殊錆止め顔料を配合した防錆塗料です、鉄面、亜鉛メッキ面、アルミニュウム面、ステンレス面に優れた付着性を発揮し強靭な塗膜を形成します。 |
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以上の様な錆止め塗料が有りますが、メーカー各社の特許をかけた独自の特殊錆止め塗料も開発されています。よく、市販品で「光明丹色・鉛丹色・錆止め色」などの紛らわしい表示をした塗料が有りますが、錆止め効果は有りません。 |
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